心にやわらかな花が咲きはじめる 〜唄とピアノで綴った8つの唄〜

それは例えば、早春の頃、小さな緑の芽吹きを見つけた時のような・・・、
野原の片隅で、冷たい風に揺れながら咲いている花を見つけた時のような・・・ワクワクする気持ち。
ブルームのデビューアルバム「Songs」を聴いていると、
そんな新しい予感へのときめきにも似た新鮮な感覚に包まれる。
ヴォーカルの叶友理子の素直で優しい声と大塚彩のキラキラとしたピアノの音が、春の太陽のようにふんわりと心を照らす。
ハラハラと風に舞う花びらが目に浮かぶ「桜雪」、しみじみと優しい「春の陽のように」、
ふと空を見上げたくなる「Fly」、はかなく哀しく美しい「月夜の蝶々」、
そして、元気が湧いてくる「Say Good bye」などなど・・・
アルバムを聴き進めていくうちに、まるで雲間から光が射してきて、
青空がどんどん広がっていくような、そんな開放された気分になってくる不思議なアルバムだ。
それは、ヴォーカルとピアノ、パーカッションというアコースティックなサウンドの温かさが心に浸みるから・・・。
そして、ブルームの色とりどりの音楽が虹色の光となって心を照らすから・・・。
静かな癒しと優しいパワーに満ちたブルームの音楽。
その心地よい歌(Songs)に潤され、私たちの胸に、今、やわらかな花が咲き始める。           
(佐藤浩子/音楽ライター)