uvres pour piano de Francis Poulenc Vol.1 マスターCD-R、データファイルDVDのお求めはこちら

渡辺 秋香 Akika Watanabe

音楽家の両親のもと、4歳よりピアノ、5歳よりヴァイオリンを始める。
日本ピアノコンクール第1位、全東北ピアノコンクール第2位。東京芸術大学ピアノ科卒業。同大学卒業演奏会及びNHK-FMフレッシュコンサートに出演。
89年よりベルギー王立ブリュッセル音楽院に留学。同音楽院 Premier prix(プルミエ・プリ)、Diplome Superieur(ディプロム・スーぺリウール)をともに首席で卒業。92年ヴィオッティーバルセシア国際音楽コンクール第3位、94年アントワープ市主催国際ピアノコンクール第1位、95年エリザベート王妃国際音楽コンクールセミファイナリスト。
この間、同音楽院にて非常勤講師を務める傍らヨーロッパ各地でのコンサートや多数のオーケストラとの共演、放送がある。96年日本演奏連盟主催「演連コンサート」のオーディションに合格し、東京文化会館での初リサイタル、他3都市でのリサイタルを行う。これを機に日本での演奏活動を始め97年帰国。
以来、国立音楽大学附属高校ピアノ科非常勤講師を勤める傍ら、ソロにとどまらず、姉・兼平真木とのピアノデュオ、室内楽、NHK-FM「名曲リサイタル」や地方のラジオ番組での放送、NHK-BS「ぴあのピア」でのテレビ出演等、多方面に渡り活動をしている。 これまで安川加壽子、石川治子、井口秋子、N.アンリオ=シュヴァイツァー、K.コンラート諸氏に師事。

uvres pour piano de Francis Poulenc Vol.1

15の即興曲(アンプロヴィザシオン)
 2. Improvisation en La♭ Majeur 即興曲 第2 番 変イ長調
 3. Improvisation en Si mineur 即興曲 第3 番 ロ短調
 4. Improvisation en La♭ Majeur 即興曲 第4 番 変イ長調
 5. Improvisation en La mineur 即興曲 第5 番 イ短調
 6. Improvisation en Si♭ Majeur 即興曲 第6 番 変ロ長調
 7. Improvisation en Ut Majeur 即興曲 第7 番 ハ長調
 8. Improvisation en La mineur 即興曲 第8 番 イ短調
 9. Improvisation en Re Majeur 即興曲 第9 番 ニ長調
 10. Improvisation en Fa Majeur(Eloge des gammes) 即興曲 第10 番 ヘ長調(音階賛美)
 11. Improvisation en Sol mineur 即興曲 第11 番 ト短調
 12. Improvisation en Mi♭ Majeur(Hommage a Schubert) 即興曲 第12 番 変ホ長調(シューベルトをたたえて)
 13. Improvisation en La mineur 即興曲 第13 番 イ短調
 14. Improvisation en Re♭ Majeur 即興曲 第14 番 変ニ長調
 15. Improvisation en Ut mineur(Hommage a Edith Piaf) 即興曲 第15 番 ハ短調(エディット・ピアフをたたえて)

3Novelettes  3つのノヴレット
 16. T. en ut majeur  ハ長調
 17. U. en si bemol mineur  変ロ短調
 18. V. en mi mineur  ホ短調 

19. Humoresque  ユモレスク
20. Melancolie   メランコリー

Napoli  ナポリ
 21. T. Barcarolle  バルカロール
 22. U. Nocturne  ノクチュルヌ
 23. V. Caprice italien  イタリアンカプリス

uvres pour piano de Francis Poulenc

 渡辺秋香がこのアルバムでとり上げたフランシス・プーランクは、1899年、パリに生まれたフランスの作曲家。今年、生誕110年を迎える。
生粋のパリジャンで都会育ちのプーランクの音楽の魅力は、洗練された洒落た美しさと独特のエスプリ、アイロニカルな響き・・・。ちょっと斜に構えたような辛辣さと、無垢で清澄な美しさの共存がプーランクの音楽のユニークな所といえるだろう。渡辺秋香は、ここで、プーランクの5つの作品を演奏。彼の音楽の魅力に迫っている。
東京芸術大学ピアノ科を卒業後、ベルギーに留学した渡辺秋香は、数々の国際コンクールで輝かしい成績を収め、その後、ヨーロッパ各地のオーケストラとの共演やリサイタルなど国内外で活躍。実力派の彼女が、プーランクへの思いを込めて取り組んだのが、このアルバムだ。個性的な15の小品からなる「即興曲」、エキゾチックな「ナポリ」、洒落た響きが美しい「3つのノヴェレット」など、多彩な表情を見せるプーランクの作品を、時にダイナミックに、時に繊細に、キラキラとした音色で奏でていく。
ここに聴く渡辺秋香の演奏は、暖かく軽やか。情熱的な激しさを見せたかと思うとサラリと軽く流したり、また、優しく語りかけるように歌い上げられたり・・・。プーランクの音楽がもつ様々な顔が、彼女なりの色彩感で自在に描き分けられていく。そこからは、渡辺秋香のこの作曲家への深い愛情と真摯な思いが聞こえてくるようだ。
暖かなピアノの調べが、フランスの香りいっぱいのプーランクの世界へと誘ってくれる。

佐藤浩子(音楽ライター)