vividのハイレゾ制作ブログ

それでいいの?

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この事は書くか書かないか非常に迷ったのだが、みなさんの意見も聞いてみたいと思ってとりあえずアップしてみます。

一昨年のこと、
あるミュージシャンからCD製作について問い合わせがあった。
何度かお会いしながらいろいろなことを説明していたのだけと、そのうちに連絡が途絶えてしまった。

そんな事はよくあることなので、さほど気にも止めずにいたのだけどある日その方が名前の通ったレーベルからCDを出すことを知った。

よかった

と素直に喜んでいたのだが、
発売日にCDを買って聴いてみたのだが、ちょっと複雑な気分になってしまった。

狭い部屋で鳴っている詰まった音・・・・
明らかに録音の場所の選択ミス。
作曲家の、演奏者の音楽性を反映していない残念なサウンドに仕上がっていたのだ。
ホールは楽器の一部というが、予算に限度があるとはいえもう少し考える余地はなかったのだろうか?
と思ってしまう。

クラシックの録音に入っている音の4割以上は響きの音であり、
現場ではミュージシャンはその響きに呼応しながら演奏をする。
だから、僕の感覚ではレコーディングはホール選びの段階から始まっている。

制作サイドは最大限の費用対効果を狙ったのかもしれないけれど、CDが発売されて音が一人歩きを始めると、その音によって評価されるのは製作者ではなくてミュージシャン自身なのだ。
そのことをもう少し真摯に考えてあげないとミュージシャンが安っぽく見られるだけの結果になってしまう。

とりあえず前進するということはとても大切なことだけど、限られた条件の中でそれをいかに上手くこなして行くか、もっともっと人に、音楽に真摯に考えていかなくてはいけないと思った。

時代が厳しさを増すほど、この問題も難しくなる。
それとも、演奏がよけりゃ音は適当に録れてりゃいいんだよ。
ということなんだろうか?

確かにそういう経験はあるけれど本当にそれでいいんだろうか?

By VIVID productions

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