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制作事例 〜Especially 越野景子ピアノ・アルバムVol.1〜 越野景子

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Title             Especially 越野景子ピアノ・アルバムVol.1 
Artist        越野景子 (pf)
Hall           秋川キララホール
Microphone   NEUMANN M-50
Piano Tech     倉田尚彦
Resolution      44.1KHz 24bit
レコード芸術 優秀録音盤

アプローチ

歌心にあふれながらも深い詩情を持つ、景子さんの音楽を表現するには、豊かな響きの中で朗々と歌い上げるピアノを捉えたようなサウンドにしたいと考えました。

いくつかのホールを試奏しながらチェックした結果、東京都あきる野市の「秋川キララホール」でレコーディングを行うことになりました。
「秋川キララホール」は非常に響きが豊かなホールで、マイクアレンジを慎重に行わないと、残響が多すぎてピアノそのものの繊細なタッチが台無しな録音になってしまいます。幸いにも、このホールでは反響盤が正反、側反、天反をそれぞれ独立して動かせるため音楽家、ピアノ技術者、エンジニアの3者で相談をしながら反響盤の響きを少しづつ逃がす方向で調整しました。
その甲斐あって、音楽性豊かな芳醇な音楽を記録することができたと思います。

レコーディングにおいては、アーティストが音楽に没頭できる環境を整える作業が何よりも大事です。
過酷な状況ながらも景子さんにはレコーディングを楽しんでいただけた様で、音楽性溢れる作品が出来上がりました。
「何度聞いても楽しい」とおっしゃってくださるお客様の多いことは、何よりも嬉しいことだと思います。

VIVID productions 西本憲吾

ご感想  〜越野景子様より〜

私の初めてのアルバム「Especially」が完成してから7年が経ちました。
2008年リリース後、2012年に再リリースとなり、
今でもご購入下さる方、聴いて下さっている方がいらっしゃる事に深く感謝しております。
CDは地元・北海道での2度目のリサイタル開催に合わせて制作されました。
ソロリサイタルデビューをしてから10年が経ち、大切なレパートリーも揃い、
形として残しておきたいとの思いからでした。
クラシック専用ホールを2日間貸切で行われたレコーディングは、想像以上に
ハードで、それでも常に幸せな時間でした。
私にとっては、1週間とも1か月とも思える濃密な2日間でした。
誰もいないステージに大きなお花を置いて下さり、行き詰まりを感じ始めると、
マイクを通して「少し休みますか?」と声をかけてくださる。
演奏側に対して、常に愛情ある気配りをして頂いて、どんなに精神的に助けられたか
わかりません。
一度きりの演奏で納めた曲もあれば、何十回と苦戦した曲も…。
そのたびに、気分転換のフルーツを差し入れしてくださったり、近くのお店に
お茶に連れ出してくださったり、今でもそのヒトコマずつが蘇ります。
 
有り難いことに流通に乗せて頂き、私の世界も拡がりました。
リリース直後は、その現実とのバランスがうまく取れず、スランプに陥ってしまった
事もありますが、「あと数年したら、きっと楽しく聴けるようになるよ」の言葉通り、
今は一曲一曲が愛おしく、大切なアルバムとなりました。
弾き始めの集中する1音目、解き放たれた明るい和音、こんな風に自分は弾いていたのか
と新鮮な発見もありました。
初めてのアルバムを、こんなにも丁寧に愛情を込めて作って下さり、感謝の気持ちで
いっぱいです。
 
タイトルにVol.1と付けて頂き、次回作はいつ出来るの?とよく聞かれます(笑)
叶う日が来ますように、私にまたEspeciallyな時間が訪れますように、これからも
ピアノに向き合っていきたいと思っております。
 
越野 景子
 

販売・試聴サイト
http://www.e-onkyo.com/music/album/egpf0033/

 

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